標識灯の点灯化

DCCの導入でいろいろな機能をデコーダーで制御してみたくなります。中でもヘッドライト、標識灯は、DCCの常に電源を流している特性を利用して、停車中にも点灯、あるいは点滅などを真っ先に考える部分ではないでしょうか。

ここでは、旧型電車の標識灯をDCCを利用して点灯化する方法を紹介します。標識灯の加工自体は、DCCと無関係ですので、DCシステムを利用している場合でも応用できます。ほんのちょっとの追加加工で模型がぐっと引き立ちますので、ぜひ試してみてください。


 

まずは標識灯(骸骨型とか、旧型標識灯と呼ばれているものです)にパイプを通すための穴をあけます。

パイプは外径が 1.4mm、内径 1.0mm のものです。パイプが通るようにエコーの旧型標識灯に、1.5mm の穴をあけました。

1.0mm 径の導光材(光ファイバー)の先をライターであぶってつぶし、標識灯のレンズの形を作ります。

パイプを標識灯の厚みより少しだけ短く車体外側に出し半田で固定します。

標識灯をパイプに差し込み、さらに導光材を通します。

赤色LEDに必要な抵抗を半田付けの上、熱収縮ちゅーぷを使用して光がもれないようにし、導光材にLEDを当てて固定し、回路をDCCデコーダーに接続します。

写真の京阪1300型は、標識灯が2個ありますので2回路並列に、アクセサリデコーダーに接続しています。

参考までに使用しているデコーダーは TCS のFleet Lighter、LEDはバルク商品を安く仕入れたので規格はわかりません。抵抗値は 470Ωですが、LEDの定格、デコーダーの性能によって値を変更する必要があります。

なお、おわかりのように車体が完成していません。実際の回路、導光材の組み込みは塗装後になります。

回路図 実際の回路です。

電源には、片側のレールパワーをつなぎます。つまり、交流の片側だけを利用しますので、レールに流れる電圧が12Vの場合、半分の6Vを利用することになります。DCCのファンクションコモン、つまり12V電源を利用する場合には抵抗値をあげる必要があります。余分な電流を流さないためにも、1.5V球、LEDの場合には半分の電圧を利用したほうがよいと思います。

抵抗値は今回手短にあった 470Ωを利用していますが、LEDの定格にあわせて電流値を元に計算する必要があります。LEDの場合、200〜1.2KΩ、1.5V球(30mA)の場合、200〜270Ω程度の間ではないかと思います。

点灯試験 小型高輝度赤色LEDは輝度も十分です。左右の標識灯が同じ高さにあれば、LEDひとつを共有できるのですが、写真の京阪1300型の場合、上下に分かれていますので、上記回路のようにLEDを2個並列につなぐことになります。


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